VISION

1.ソリューション事業を立ち上げた背景や経緯

募集現場を熟知した弊社がテクノロジーで課題解決
募集現場を熟知した弊社がテクノロジーで課題解決

弊社が展開する保険ショップ『保険クリニック®』⽤に独⾃開発した保険分析・検索システム『保険IQシステム®』は業界内に「とても良いシステムがあるらしい」という⼝コミが広まり、当時から保険ショップには関⼼は無いがシステムのみ使いたいという保険事業者様からのご要望を多くいただいておりました。
加えて銀⾏窓販解禁を控えて保険販売マーケットは⼤きく変容するという読みもあり『保険IQシステム®』を汎⽤化した『AS SYSTEM』のリリースと同時に事業を⽴ち上げたというのが経緯となります。弊社のシステムの優位性は、保険代理店として⽇頃お客様と接点を持っている中でいかに保険が「わかりにくい、難しい」と捉えられているかという点が出発点になります。

               
世帯加⼊率約9割と⾔われほとんどの⽅が保険に加⼊しているのにもかかわらず、その内容がわからない、ということは世の中のペインポイントではないか?これをわかりやすくしたらお客様に喜ばれるのではないか?という視点をシステム開発に反映して参りました。実際に保険募集に従事し現場を熟知している弊社が開発している点が⼀般的な他のシステムとは異なりご評価いただいている点になります。
なぜ非定型帳票に強いAI-OCR開発が可能となったか

また、現在ではクライアントの課題解決に取り組むうちにWEB制作やコンサルティング業務で集客関連のご⽀援をさせていただくケースも多くなって参りましたが、クライアント企業様からは保険業界の⽤語・法令・募集⽂書等に精通した私達とやり取りする⽅がコミュニケーション・コストが低くストレスが無いという理由で弊社を選んでいただいているようです。

保険ロボットアドバイザーの提供やWEB制作等で、更なる集客をサポート

保険ロボットアドバイザーの提供やWEB制作等で、更なる集客をサポート

なぜ非定型帳票に強いAI-OCR開発が可能となったか

2.事業拡大の上で苦労した点や工夫した点

戦略変更後、導入社数が拡大し保険会社とAPI連携が可能に
戦略変更後、導入社数が拡大し保険会社とAPI連携が可能に

先に述べました通り事業を⽴ち上げた時は銀⾏窓販解禁により⾦融機関様にAS SYSTEMのご活⽤の余地が増⼤するのではないかという読みがありましたが、⼤きく外れました(笑)。
当時の銀⾏窓販では確かに保険販売が⼀気に進展しましたが販売傾向で⾔うと⼀時払商品が圧倒的に多く、弊社システムの有⽤性が活きる保障性・平準払商品はほとんど取扱いされていませんでした。この傾向は徐々に変化して近年では平準払商品の拡販に伴い⾦融機関様のクライアントが⼤幅に増加していますが、当初は時期尚早だったと⾔わざるを得ません。
そこでAS SYSTEMの機能の中で特にニーズの⾼かった⽐較推奨機能部分を切り出し、価格を安価に設定し、ASーBOXとしてリリース致しました。我々と同業の他の⼤⼿保険ショップさんや訪問型の代理店さんへご提案したところ同様の課題を抱えられており⼀気に導⼊数が拡⼤していくことになります。

ユーザー数の拡⼤は対保険会社にとっても⼤きな交渉⼒となりました。ASシリーズでは保険会社からの商品データ提供や募集⽂書取得の協⼒が不可⽋となります。元々は⾮常に⼿作業が発⽣する⽅法でデータ提供を受けておりましたが、ユーザー数の増加に伴いいわゆるAPI連携が進展することになります。
当時APIという⾔葉もない時代でしたが、API連携は当時の保険会社・代理店間ではある意味画期的な取組だったと思います。
相互に初期コストはかかるものの、データの正確性、新商品リリース時の迅速な商品登録、商品データの確認⼯程が⼤幅に効率化される等、⼤きなメリットがありました。

※AS-BOX・AS SYSTEMの総称

ASシリーズ 
登録保険会社数
28
うちAPI連携
17

2024年1⽉現在

3.AI-OCRの開発背景について

なぜ非定型帳票に強いAI-OCR開発が可能となったか

AS SYSTEMの証券分析機能は従前より⽣命保険証券をシステム上に「⽬で⾒て」「⼿で⼊⼒」し帳票を⽣成しておりましたが、これを省⼒化できないかと当部の社員がグループのシステム会社インフォディオの技術者に話をしたところ「AI-OCR」で技術的には解決出来る可能性があるという事になりました。そこから開発に⼊るのですが、やってみると技術的なハードルが⾼く実現には約2年を要しました。

なぜ非定型帳票に強いAI-OCR開発が可能となったか

例えれば(少し誇張があるかもしれませんが)登⼭初⼼者がいきなりエベレストに登ってしまったようなもので、最初に取り組んだ⽣命保険証券は記載事項が類似していても記載箇所や様式が各社各様に異なり、同⼀保険会社でも年度によって様式が異なるといったことがある、いわゆる「⾮定型」の帳票だったのです。
しかしよく考えると世の中には「⾮定型」の帳票がたくさん存在しており、例えば保険業界であれば健康診断書、診療明細書といった帳票が該当しますが、保険会社はこれらの帳票を紙ベースで受領し、BPO事業社にパンチ業務をアウトソーシングしています。

4.今後の展望

保険業界で培った課題解決力を保険業界以外にも展開

これまでも⾃社で保険募集に携わる上で課題と思う部分をテクノロジーで解決して参りましたが、まだまだ様々な領域で保険会社、募集⼈、お客様にとって課題となる点が多数存在しています。課題解決=ビジネスの種ですので引き続きクライアントの声に⽿を傾けて新たなソリューションを開発して参ります。

世の中もDX時代となり事業を始めた頃よりクライアントの理解を得やすく、また意思決定も早くなっていると感じます。⼀⽅で競合企業との競争も年々激化し、また取り巻く環境も変化が著しくなっていますので、既存ソリューションでは改善の⼿を緩めずにより良いものをご提供し続け、新たな領域では業界を牽引できるようなソリューション開発をし続けた結果として健全な保険業界となるよう尽⼒して参りたいと思います。
また保険業界で蓄積したノウハウ・マーケットは他業界にも有⽤に展開できる可能性を強く感じています。既に官公庁やヘルスケア事業等、グループ会社のインフォディオと連携して多様な業界のクライアントが増えてきています。他業界のように我々に知⾒が無い場合は専⾨性の⾼い協業先とアライアンスを組むことにより不⾜するナレッジをカバーすることで積極的に展開していきたいと考えています。

保険業界で培った課題解決力を保険業界以外にも展開
PLOFILE
取締役 ソリューション事業部長
建部 賢二郎
取締役 ソリューション事業部長 建部賢二郎
取締役 ソリューション事業部長
建部 賢二郎
1976年生まれ(おひつじ座・B型)
大学卒業後、INAひまわり生命(現 SOMPOひまわり生命)に入社。
ソリシター※として、初任地・大阪を経て東京勤務。
2005年1月にアイリックコーポレーション入社。
CSC事業部(現 保険クリニックFC事業部)課長。
2010年AS事業部部長(現ソリューション事業部)。
2014年執行役員に就任。2017年取締役に就任。
現在はソリューション事業部長として従事。
2011年中央大学ビジネススクールにてMBA取得。

※保険会社の代理店担当営業
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